中学以来、友達が家に来ることもなく過ごしていた俺にとって、
定期的に先生が来るという状況はすごくプレッシャーもあったし、刺激でもあった。
最初はどうしても気が乗らなくて、居留守を使ってしまったこともあります。
「今日は先生が来る」ということはわかっているから、
ちゃんと部屋を片付けたりしてるんだけど、
なぜかだんだん嫌になってきてピンポンが鳴っても出なかったり。
家庭教師じゃなくて通学するスタイルだったらまた不登校になっていたのは間違いない!
先生に責められることはなかったけど、自分では「これじゃダメだ」とすごく嫌な気持ちになるので、
気が乗らなくてもとりあえず努力するようにしました。
気が乗らないと、俺は口数が減ってしまうので先生にはすぐわかるみたいです。
そんな日は、授業時間だけど今やっているゲームの話をしたり、実際に対戦してみたり(笑)
一緒にいるのが苦痛にならないような時間を作ってくれたと思う。
俺の方でも最初のような緊張がだんだんほぐれていって、
頼りになる兄ちゃんが一人できたような気がしてきました。
先生には「ゲームが好き」という話はしてあったけど、
FFとかドラクエなんかの超大作系とかそのとき流行っているメジャーなタイトル以外に
何をやってるかはあまり言ってませんでした。
新しく出たDSの推理ゲームの話をしている時、
「こういう複雑なストーリーもいいけど単純なゲームが好きだ」と何気なく言ったら、
先生が「例えばどんなの?」と聞いてきました。脱出ゲームとか…と答えると、
実は先生も脱出ゲームマニアだったと発覚(笑)
小学校の頃、学校を休んでいたときにクリムゾンルームにはまり、
その後のシリーズも夢中で攻略した楽しさを思い出して、二人で思いっきり喋りました。
自分でも簡単なゲームを作っていることまでバレました(笑)
親にも言ってなかったのに!
先生は、俺の部屋に置いてあるアクションスクリプトとかFLASHの本を見て、
もしかして…と思っていたそうです。
親とはゲームの話どころか日常会話もたいしてしてないし、
こんなに楽しく他人と話せるなんてここ数年間は思ってもみなかった。
トライの先生が来ると決まったとき、
自分の悪い点や会話の中身まで親にいちいち報告されるんじゃないか・・・と少し心配してました。
実際にはそんなことはなく、俺が荒れているときも親には何も言わなかったり、
俺が言わないでほしいことは察してくれたので、安心感が持てました。
親の方でも、一人息子が学校も行かず家でどうしているんだろう?
という心配は常にあったと思うけど、家庭教師が来てくれることで少しは安心しているようです。
俺とはうまく会話にならなくても、「聞きたいことがあれば先生に聞こう」という余裕ができたみたいです?
俺も親からガンガン問い詰められることがなくなったので気が楽になったし、
それまでは重苦しい家だったけど、少しは風通しが良くなったと思います。